ゴミ処理の概念が乏しい
日本以上に深刻なゴミ問題
ま ず最初に右の写真をご覧下さい。 自然が豊かなはずの途上国では、 加速度的な経済発展の結果、 大量のゴミが排出されるようになりました。しかしながら、 ゴミの廃棄方法は昔ながらの自然頼み。 山に捨てておけばそのうち分解されるだろうという考えが、 いまだまかり通っているケースが多く見受けられます
有機物は自然分解が追いつかないほどの量が廃棄され、 無機物類は自然分解が極めて困難なプラスチック類などが大半を占 めています。 当然ながらゴミは増える一方。 加速度的に増加した大量のゴミが、 文字通り山となって迫ってくるのが多くの途上国の実情です。
貧困層の人々が暮らす
ゴミの山の周辺事情
途 上国にも当然貧富の差は存在します。 人々は貧困の度合いにほぼ比例して、 町の中心部から離れた位置に居住するようになり、 最底辺の人々に至っては、低地などの危険なエリアや、 不衛生なゴミ捨て場近辺での居住を強いられるケースが目立ちます 。
投棄されたゴミの中には注射針などの医療系や、 危険な化学薬品系のものさえ含まれており、 こういった悪環境が様々な問題を引き起こす下地となっています。
障害児の数が増える
先天異常と有害物質
ゴミ捨て場の近くのエリアでは、急に障害児の数が増えています。
中でも目立つのが先天的な形状異常。指が6本あったり、
逆にまったくなかったり。
こういった異常は自然化でもまれに起こるものではありますが、
このエリアでの発生率は他と比較すると顕著に高いようです。
最大の原因はゴミ捨て場から流れ出る有害物質です。 山積するゴミは、腐敗により発生したガスと灼熱の太陽により、 しばしば自然発火。 また時には習慣的に一般の人達による野焼きにより、 日常的に炎上を繰り返しています。
低温で燃やされたプラスチック類からは有害な物質が流出。 それらは煙に混じって大気へ、雨水に混じって地下水へと混入し、 周辺住民の体内へと蓄積される可能性が指摘されています。
その結果として、最貧困層に障害という苦難が重なる構図 が浮き彫りになっています 。
人の背丈の数倍にまで山積するゴミ。
ゴミの山周辺に居住する幼児
ゴミ山周辺には先天的な形状異常が目立つ
形状異常の多くは指先などの末端に
くすぶり続けるゴミ山
ゴミ山からは黒い水が…
そして川へ
じゃあどうすればいいの?
解決への糸口
貧 困の解決は非常に困難ながらも、 少なくとも目の前のゴミ問題については何か打つ手があるのではな いか…。 解決への最短距離は、現地の人達と共に行う、 一般の住民の啓蒙活動ではないかだとは考えました。 私たちがスリランカで最初にゴミのリサイクル事業を始めた当初( 2000年頃) 最初にぶつかった難題は、 そもそもゴミを分別するという考えが人々にほとんど浸透していな いということでした。
ところが、このゴミが資源や仕事に換わるとすればどうでしょう? 混ぜれば廃棄物、分別すれば資源になる。 きわめて実利的な動機ではありますが、 住民のみなさんはすこしづつですがゴミを分別したり集めたりする ようになり、 リサイクル事業が進むという事が分かってきました。
同じコンセプトが、 象のウンチをリサイクルしたぞうさんペーパーだったわけですが、 今回も、 ヤシ殻と象のウンチなどを使用したぞうさん緑化マットが、 さらなるゴミの削減と、 住民の生活改善に少しでも寄与でればと考えています。
分別されるようになったペットボトル
スリランカにある象の孤児院
ゴミ削減だけじゃない!?ヤシ殻リサイクルによってこう変わる!
◆雇用の促進
ぞうさん緑化マットのベースとなるヤシ殻のマットは、 スリランカの工場で現地の人たちの手によって作られています。 2009年に内戦が終結したばかりのスリランカにおいて、 安定した雇用は経済復興の為の貴重な足がかりであり、 貧困問題解決の為の最も根本的な部分でもあります。
◆外貨獲得
途 上国にとって外貨の獲得は非常に重要な事です。 内戦によって世界経済から取り残されたスリランカも例外ではなく 、 日本円や米ドルなどの獲得を国家レベルで目指しています。
◆売り上げ還元による支援
現金を与える事は途上国の為にならないとしばしば言われます。 確かに現金だけを与えていたのでは事態は改善しませんが、 適切なサポートの一環として現金が必要となるのも確かです。
私たちは売り上げの一部を現地へと還元し、 さらなる発展を支援しています。










